<教えて!たなえり先生>#53-雨の日のコーデ

こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今回は雨の季節、いかに楽しく着物を着るか!雨の日対策とあると便利なグッズの紹介です。

雨の日、着物を楽しく着るコツ

プライベートで着物を着る日であれば「今日は雨だから洋服にしよっかな」という選択肢もあるのですが、仕事(レッスン)の時はそういう訳にもいかず、雨が降っていようと雪が降っていようと必ず着物を着てます。そんな時、どのように着物を選んでいるのか?

正絹の着物を着ないといけない時は雨コート必須!雨コートも2パターン使い分けています。フォーマルの着物やかしこまった場所へ出かける場合はワンピース型の長い雨コート。道行コートタイプでお召の生地からマイサイズで仕立てたコートを使ってます。

ワンピース型の雨コート

フォーマルシーンではないけど正絹の着物を着ないといけないような時は二部式の雨コート。私が持っている二部式の雨コートは黒なので、上下黒を着てしまうととても重たくなってしまうため、主に雨コートの下だけを使って上は洋服用のフード付きポンチョタイプのレインコートを組み合わせて使ってます。

洋服用のポンチョ型レインコートはフードが付いているものも多いですし、かわいいデザインのものも選べるのでオススメです。

後ろのスタイルもかわいい

ここまでは雨コートを着る場合の話でしたが、暑い時期の雨はできるだけ雨コートを着たくないですよね…そんな日は潔く濡れてもOKな素材の着物を選んでいます。代表的な着物は木綿ですが、小雨であれば特に気になることはないのですが、大雨の時などは湿気を含んで重くなり、広範囲で濡れてしまうと乾きも悪くなってしまうので、大雨が予想されるに日には乾きの早いセオαや麻の着物がオススメです。

着物が濡れても大丈夫な場合でも正絹の帯を締めていることもありますので、そんな時は帯だけでも守れるように、二部式雨コートの上だけや薄羽織を雨コート代わりに着ることもあります。

お役立ち便利グッズ

「今日はちょっと雲行きが怪しいな」という時、かばんに忍ばせておくお役立ち便利アイテムがこちら!大判の撥水風呂敷と着物クリップです。

バッグや荷物のカバーになるだけでなく、羽織ることによって帯を守ったり、腰に巻いて泥はねや雨を防いでくれます。背に腹は代えられない応急処置として充分役目を果たしてくれるアイテムです。着付の時に使う着物クリップも忘れずに持ち歩きましょう。

ショールのように肩からかけて帯をカバー

もう一つあると便利なのが、親骨の長さが65〜70cmの大きめの傘。

上が親骨60cm、下が65cm

婦人サイズは親骨の長さが58〜60cmくらいなので、それと比べるとカバーの範囲が広くなります。今まで大きめの傘は黒や紺の無地など紳士向けのものが多かったのですが、最近ではかわいいデザインなども増えてきてますので、着物用に一本持っておくと便利ですよ。

足周り最新情報!

以前のコラムで雨の日の足もと対策のことを書きましたが、新たなアイテムとして使えそうなのがこちら。シリコン製のシューズカバー。

道中の雨対策として、お草履や舟形、右近タイプの下駄にも使えます。(かかと部分が4cm以上の厚底の履物には不向きです。また場所によってはすべりやすいので、くれぐれもご注意ください。)

足もと対策の記事はこちらを参照されてください。

まとめ

梅雨のシーズンだけでなく、最近ではゲリラ豪雨など突然の雨も多くなってきてますので、お天気が心配な時はぬかりなく準備をしておくことをオススメします。普段着のお出かけであれば、多少濡れることは気にせず、なるべくミニマムなアイテムを選ぶと軽快にお出かけできますよ!

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