9月の空模様-女の戦闘服という名の、スーツ着物-STRATEGY-静かなる武装

みなさん、こんにちは。KIMONO MODERN のゆきです。
暑さもちょっと和らぎましたね。窓を開けたら、風の温度が違う。そういう朝が増えてきました。そして、やっと・・・!落ち着いた気持ちで、着物が楽しめるシーズンになりましたね。

原宿の事務所と福岡を行ったり来たりしていると、着物どころじゃなくて、いちばんラクな格好で移動する。そういう時期って、着物を着ないことに罪悪感を持たなくていいって、私は思っています。夏は夏の過ごし方でいい。

着物を着る機会って。

秋を感じ始めると、ようやく着物を着たい気持ちが湧き上がってくるかと思うのですが、みなさん「着物を着る機会」ってどういう時ですか?

普段着物の達人たちは別として、「日常はワンピースやジーンズ」の人にとって着物を着ようかなって思うタイミング。よくよく考えてみると、意外と限られていますよね。

よく言う(私もよく使う言葉だけどw)「ちょっとしたパーティー」ってなんやねん!笑、って突っ込んだ経験、ある方も多いのではないでしょうか。まぁ、基本的に着物着るってだいたい、講演会やパーティーでの会合だったり、会食だったり。卒入学式や同窓会に謝恩会、ビジネスシーンや学校行事ですよね。ジーンズにTシャツではちょっと失礼かな、っていうような、割とキチンとして行かなきゃいけない時なんですよね。

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悩ましい着物の「格」

そもそも。

着物の世界って、その「キチンと」の中に、また細かい格の階段があって。留袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・紬・・・・(もう、この時点で心が折れる方も多いと思う笑)。でも「こんな機会に着物で行くの、素敵かな」って気持ちがあるだけの人に、いきなり付け下げ訪問着の話をするのは、これまた着物のハードルをあげてしまいますよね。

そう。

そこで発表したのが、今月の新作「スーツ着物-STRATEGY」です。

付け下げでもない、紬でもない、新しい選択肢

洋服の世界では、ちょっときちんとしなきゃいけない時は「スーツ」でいけば間違いない。キチンと=スーツ、が認知されてる。だったら、この場ではどんな格式の着物をきればいいのだ!と迷った時に、「スーツ」というカテゴリがあれば、迷いがなくなる。だから初心者の方にも、上級者の方にも、考えるのめんどくさい人にも!(これわたし)、ひとつ迷わなくて済む基準を作りたかった、と言うのがあります。

そして「スーツの生地で着物を作る」
というのも実はKIMONO MODERNでも10年くらい前に出したこともあるし、巷でもあるといえばあるし、なにも特段目新しいものでもない。だけど、たぶん着物をこれから着たい人にとって、またルールに迷う私たちにとって「スーツ」というのはある意味「どういう場に着ていけるのか」とわかりやすい基準にはなると思うのです。

KIMONO MODERN 9月の新作「スーツ着物-STRATEGY」を発表。付け下げ訪問着ほど格を気にしなくていい、お呼ばれや会食のためのカジュアル着物ブランドからの新提案。着物を「戦闘服」として捉えるデザイナーゆきのつぶやき。

着物という、女の戦闘服

これは私の個人的な感覚なんだけど、着物を着ると、姿勢が変わる。声のトーンが変わる。歩幅が変わる。そして・・・・自分に対する信頼感が、ちょっとだけ増す。

「今日の私は、これで大丈夫」って、心のどこかで思える。

女性が公の場に出ていく時、この「大丈夫」の感覚って、けっこう大事だと思うんです。私も経営者として、初対面の相手にプレゼンする日、大事な会食の日、講演の日・・・・そういう「ここはちょっと頑張るぞ」という日に、着物を選ぶ。着物を着ると、背筋が自然に伸びて、私の中の「本気の私」が立ち上がる。

着物は、所作と動作が美しく見える衣服として、何百年もかけて洗練されてきたもの。その積み重ねを、今日の私が一枚借りて着るような感覚。だから、力が出る。誇りが戻る。

「人が自分自身に誇りを取り戻す瞬間」
STRATEGY は、そんな女性にそっと寄り添うことができたら、という想いで生まれました。

戦うのではなく、場を凛と制す。

自然体で着物そのものを着ることを楽しみ、そしてその佇まいに周りが自然に凛とした空気に包まれる、場が和む、華やかになる。

着物にはそんな力があると思っています。
わざわざ力まなくても、わざわざ主張しなくても、着物を丁寧に身にまとい「整えた」私たちのその心意気は、きっと伝わってるから。

STRATEGY-静かなる武装

これからいろんなイベントが目白押しですね。
お呼ばれの秋。会食の秋。少し背筋を伸ばしたい秋。

今日は何を着ようかあれこれ考える時間も楽しいけれど、よくわからない!そんなお手上げの日や迷って着物を諦めようとしたその日に。自信をもって一歩が踏み出せるスーツ着物を。あなたのクローゼットにぜひ忍ばせてみてください。そんなあなたのあしたを、応援しています。