[後編]しなやかに、伝統を超えていく。美学と挑戦から生まれる新作追加発表|村岡寅則商店

今回は対談の後編。
KIMONO MODERNとのコラボに至ったストーリーをご紹介。さらに今回の企画で生まれたコラボ商品もご紹介いたします。

▼前回の対談はこちらからお読みいただけます

コラボの始まり-優しい世界観、挑戦し続ける意志の共鳴

ゆき:宮内さんがKIMONOMODERNを知ってくださったきっかけって、何だったんですか?

宮内さん:当店のお客様にKIMONOMODERNのユーザーさんが多かったので、ずっと気になっていました。私は普段着物を着ないので着物屋さんに行く機会がないのですが、WEBサイトなどを見て「わたしでも行っていいのかも」と思える柔らかい雰囲気があったので、実際に店舗にお邪魔しました。

ゆき:その雰囲気が、WEBでもちゃんと伝わっていて嬉しいです。ガイドショップは、押し売りしない、買わずに帰れる安心感のある着物屋さんでありたいので。

宮内さん:伝わってます!
実際、入りやすい雰囲気と、普段着物を着ないお客様の心も掴むような魅力的なラインナップがとても印象的でした。

ーー今回の新作「ショートケーキ」は、宮内さんのお声掛けからコラボに至りました。なぜ、KIMONOMODERNだったのでしょう?

宮内さん:昨年当店が10周年で、KIMONOMODERNさんが20周年というタイミングだったこと。そして、当店にとって新しい挑戦であるこの作品を、着物業界の中で常にあらゆるアプローチの先駆者であるKIMONOMODERNさんと一緒にできたら素敵だな、と思いお声かけさせていただきました。

ーー「着物」と「和菓子」という、同じ日本の伝統を扱う中で、美学を逸脱せず、リスペクトをもちながら常に新しいものを生み出している姿は、どこか重なるところがありますね。

共通点は「行動力」「海外での活動」

ーー初対面でのお互いの第一印象はいかがでしたか?

ゆき:スケジュールがタイトで、確か直近で会える日程がその日しかなかったのですが、「今日ならお会いできます」とダメ元で連絡したところ宮内さんから「行きます!」と、お返事が来て・・・「来るんだ!」と思って(笑)

宮内さん:まさか社長に直接お会いできると思っていなかったので「このチャンスは逃せない!」と思って、駆けつけちゃいました!

ゆき:自分自身、これまでどんなに無茶なスケジュールでも、全国のお取引先に自分の足で出向いて、対話することを大事にしてきていて。だからこうして遠方ながら飛んできてくださった宮内さんの行動力と謙虚さが、自分の大切にしているものと重なったような気がします。

宮内さん:初めてお会いしたゆき社長はとてもお話ししやすくて、人としての魅力が溢れている方だと思いました。女性一人で、時代を先取りした、でも時代を経ても今に合うモノづくりを続ける姿が、まるでCOCOシャネルのようだと。

ゆき:言いすぎ!(笑)

宮内さん:話を聞けば聞くほど、ご自身で新しい道を切り拓いてきた方で。その魅力がまた一緒に働く素敵な方たちを惹きつける力になっているのだなと感じました。

ゆき:宮内さんがフランスで個展をされてたり、海外での在住経験や共通するご苦労があると知ったのが、実はコラボのきっかけですね。

ーーと、言いますと?

ゆき:KIMONOMODERNは、私がアメリカにいる時にたった1人でモノづくりを始めたブランド。女性1人でブランドを始め、モノづくりをするという苦悩や葛藤が痛いほどわかるし、同時に応援したくなったんです。

ーーゆきさん自身のルーツと重なる部分があったんですね。

ゆき:日本と海外という異文化の間で、孤独と闘いながらものづくりに向き合って、謙虚に頑張っている宮内さんの姿はまるで当時の自分を見ているようでした。

和菓子のリアルと帯留としての上品さ。

ーーなぜ村岡商店さんでは「和菓子」を題材にするようになったんですか?

宮内さん:綺麗で繊細な和菓子の世界を、まるでジュエリーのように感じたんです。食べることが勿体無いほどの和菓子の美しさに魅了されて、和菓子に見立てたアクセサリーを作るようになりました。

ゆき:宮内さんの作品は、本当に食べてしまいたくなるくらい美味しそう。「豆大福」の表面の粉っぽさとかも、ほんと絶妙。

宮内さん:見えないですが、中身は実は「こし餡」です(笑)

ゆき:中身まで!笑 こだわりすごい・・・

宮内さん:ただ、和菓子は食べたらなくなってしまいます。そこが花のように儚い部分だと感じていて。私の作る作品は決して食べることはできないけれど、本物の和菓子にある「儚さ」まで表現したいと思って作っています。

ーー確かに宮内さんの作品は、ただかわいいを主張するのではなく、コーディネートに優しくふんわりと重なるアイテムだと感じます。

宮内さん:リアルな和菓子を再現すること以上に、作品としての趣きを大事にしています。リアルを追求したこだわりと、帯留として装いの中で成立させる上品さのバランスに納得いくまで試作を続けています。

大人気「金平糖」に、KIMONOMODERNだけのオリジナルカラー誕生。

ーー今回のコラボのために、村岡寅則商店さんの大人気商品「金平糖」でKIMONOMODERNだけのオリジナルカラーを作っていただきました。

宮内さん:はい。KIMONOMODERNさんのかっこよさ・上品さに寄り添えるような新色「紅色・きなこ・サファイア・いちごみるく」の4色を、KIMONOMODERNさん限定で制作しました。

ゆき:ありがとうございます!カラフルでとってもかわいいです。一粒が小さいので、2〜3個並べてつけるのもかわいいですね。

宮内さん:これまで7色の金平糖を制作してきましたが、中には全色コンプリートしてくださるお客様もいらっしゃるほど。最近は「推しカラー」を楽しむ方も多いので、お好きな色・お好きな組み合わせで楽しんでいただきたいです。

WEB未発売・金平糖の既存カラー7色は東京店限定でご購入いただけます。

<コラボ限定>KIMONOMODERNオリジナル帯締め、数量限定販売決定

さらに。村岡寅則商店「ショートケーキ」に合わせて、まるで大喜利のように(!?)コラボレーション作品としてこのイベントだけのためにデザイン・制作した、KIMONO MODERNの帯締め「TEA TIMEをご一緒に」が数量限定販売されることになりました。

ホイップクリームをイメージした小さなパールがリズミカルに並び、小さなフォークのチャームが揺れる楽しい帯締め。ショートケーキやお気に入りのスイーツモチーフを合わせれば、甘いスイーツタイムに胸が高鳴ります。

[12/5-7] 東京店先行販売 – 新作帯留め発表会

WEB SHOPでは、新作「ショートケーキ」、オリジナルカラー「金平糖」を含む、村岡寅則商店さんの人気の帯留作品(全12種)、限定コラボ帯締めを12/5(金)から販売スタート。

さらにガイドショップ東京店では、WEB販売の商品はもちろん、ここでしかGETできない「WEB未発売・東京店限定作品」も多数ご用意、村岡寅則商店の世界観を感じていただけます。

村岡寅則商店×KIMONOMODERN
「新作帯留お披露目会」開催情報

場所:KIMONOMODERN the guide shop 東京
東京都港区南青山4-26-7 +8ビル2階[MAP]

日にち:2025年12月5日-7日
時間:11:00〜17:00
ご来場予約:不要(※ご予約特典あり)
※混雑時にはご入店を制限する場合もございます

また、ご来店予約特典として、下記フォームよりご登録いただくと「帯留とセットで帯締め20%OFFクーポン」プレゼント。

村岡寅則商店の帯留に合わせて、KIMONOMODERNのお好きな色の正絹帯締めをセットでお得にご購入いただけます。

ご予約&ご来店の方だけの特別なクーポンGETをお忘れなく。

編集後記(林)

両ブランドのモノづくりに対する想いとこだわり、そして「海外でモノづくりした経験をもつもの同士」という共通点が、今回のコラボに繋がりました。

日本の伝統を、しなやかに、美しく。
国内外に届けていく、ひとつのきっかけとなるのではないかとワクワクしています。

いよいよ、発売開始まで9日。WEB・東京店ともに、12/5(金)11:00〜発売開始、なくなり次第終了となりますので、どうぞお見逃しなく!

▼対談前編はこちら