”わかってる”大人は、洋服も着物も〇〇を見て選ぶ!のお話し|秋冬ver.《あさいやすえのコーデコラム》#82

KIMONO MODERN の想い
袷着物、単衣、薄物。《暦》で考える従来の着物カレンダー。
しかし、自分が楽しむカジュアル着物は《気温》を見て選ぶ!!洋服の感覚で気負わずかつ快適に着物を楽しんで欲しい。これがKIMONO MODERNのラインナップや想いとお聞きしました。
私も大賛成!私自身も結婚式などのお相手に思いを寄せる着物の際は配慮しますが、自分が楽しむ際はやはり気温を基準に快適なものを選びます。まだまだ暑さの残る秋の訪れ、、今の時代にあった快適な着物で、大好きな着物を着て体調が悪くなるなんてナンセンスですよね。
「こんな洋服を選ぶ時期、どんな着物がマッチする?」そんな気温別きものガイド
前回の春夏に続く 秋冬ver.です。最近のナンダカいつもの季節と異なる気温‥‥にも対応しますよ。
【30℃〜20℃】まだまだ暑さが残る秋の始まり‥イマドキの9月何着る?
9月に入ったというのに、まだまだ暑い日が続いている昨今。
この季節のお洋服は、「夏の涼しい素材のままで、秋らしい小物をプラス。」なんて組み合わせをしませんか?着物もそれにならって快適さ優先で行きましょう。
◆コーデ小物をプラス。レイヤードが着物感を高める。

まずは、セオαの浴衣に「半襦袢」で襟をつけて着物風に。(下段左)
サラリと快適な綿麻の着物(下段右)には、ジレやシアー素材のブルゾンを重ねるように、脱ぎ着できる素材の「羽織」をレイヤード。あっという間に秋らしいお着物にチェンジしますね。
この時期は着物の中身も重要。肌にやさしく、着物の下はこれ一枚のKIMONO MODERN の「半襦袢」や「ワンピ襦袢」が快適にしてくれますよ。

10月新作予定のこちらの上下セットを一足お先に!可愛い衿付き、Wガーゼのふんわり素材…みなさん待望の肌触りです。
季節の「色」をプラス。

さて、こちらの4枚の画像。上段2枚は春夏っぽく、下段の2枚は秋らしく見えますよね。
同じ素材を着用しているのに、季節にマッチしているのは「色」を季節に寄せているから。透け感があって風が通るシアー素材のお洋服はトレンドですが、夏の始まりと秋へのアプローチでは色が変わっています。
さらりな綿麻の着物も、半襟や帯の色を白からコックリとした黒やブラウンに変えるだけで、季節を跨いでシームレスに活躍しますね。色で季節を変化させるのはお洋服と同じ、と考えると、なんだかワタシでもできるような気がしてきませんか?
<気温別スタイルポイントまとめ>
【9月】 30℃〜20℃
・夏の着物や浴衣(綿麻やリネンの薄物)に、「羽織」や「襦袢」でレイヤード
・素材は夏のまま、帯や小物に季節の色をプラス
【20〜15℃】秋モードの突入…でも不安定な10月~11月、何着る?
秋を感じつつも、ふと暑さがぶり返す、気温変化が不安定な季節。この時期は雨の心配もありますね。
お洋服では長袖トップスをベースに、気温に応じてパーカーやジャケットなどを重ねて、自然と温度調節をされる方も多いのでは?

着物なら、デニム着物、木綿着物、もちろんレース着物もベストな季節ですね。一枚でも快適な気温ですが、たためて軽い「着物カーディガン」があれば、急に寒くなっても大丈夫です。
昨今の気温変化に伴ってアウターの素材が増えているようにKIMONO MODERN の羽織も素材が豊かになってきてますます楽しい。寒がりさん?暑がりさん?そんな私に対応する素材がありますよ。

ぶり返すようにやってくる気温の高い日には、我慢禁物!ベースの着物をもう少し暑い時期に着用していた「綿麻」や「セオα」に巻き戻して。季節の色や薄羽織をプラスして、季節感を調節すればOKです。イメージは、ジャケットの下にさらっと半袖を仕込む感覚。
<気温別スタイルポイントまとめ>
【9月〜11月】 20〜15℃
・単衣の木綿着物、デニム着物、レース着物がベストな季節
・羽織や着物カーディガンで温度調節
・暑さに応じて夏素材に巻き戻し、羽織でバランスを。
【15℃以下】アウターが鍵の冬。12月〜2月、何着る?
ニットにコート、ニットにダウンと。この時期は気温に合わせて「アウター」を変えますよね。

木綿やデニム着物に、アルパカのコート。防寒の小物をプラスすれば、雨や雪も気にしない着物コーディネートに。
<気温別スタイルポイントまとめ>
【1月〜2月】 15℃以下
・木綿やデニム着物など、風を通しにくい単衣+あたたかなアルパカコートなど
・重ね着の感覚で、気温でアウターを調整(ジャガード羽織、アルパカコート、着物カーディガンの重ね着など)
・手袋、ストールなどで防寒
”わかってる大人”は、気温を見て「薄手のキモノ+羽織もの」でフレキシブルに対応
着物を着るには、気温を大切に体調を考慮する!この夏、そして残暑残る9月の初めに強く感じた方も多かったと思います。
カジュアル着物の季節への対応はこれかな!っと感じたのは【重ね着しやすい快適なキモノ】×【脱ぎ着しやすいアウター】の組み合わせ。

サラリと着やすいセオαの浴衣に、ジレの感覚で薄い羽織もの→リネンの羽織や、シアーブルゾンのような寒暖差にも対応の新作羽織、もうひとつの新作はお洋服でも気温に対応している透かし編みニットのような素材感!
暑い時は脱いで対応すればよし、とこんな風に組み合わせれば様々な気温に対応できます。

そしてお気に入りのレース着物があれば、ジャケットのようにジャガード素材の羽織を、ふわっと暖かさをカーディガンコートで、アルパカのコートで寒さ対策とこれまた長い期間着用できる。
ぜひあなたのお気に入りの『重ね着しやすい快適なキモノ』に『脱ぎ着しやすいアイテム』を見つけて快適なきものライフをおくってくださいね。


