賢く快適、「気温」で選ぶキモノ&洋服の着こなし術のお話し|春夏ver.《あさいやすえのコーデコラム》#77

こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。
袷着物、単衣、薄物・・・《暦》で考える従来の着物カレンダー。しかし、自分が楽しむ現代のカジュアル着物は《気温》で選ぶ!が一般的になってきました。
洋服と着物で考える、気温別コーディネート
「洋服の感覚で、気負わず快適に着物を楽しんで欲しい。」
これがKIMONO MODERNのラインナップや想いとお聞きしました。そんな想い、私も大賛成です。私自身も結婚式などのお相手に思いを寄せる着物の際は配慮しますが、自分が楽しむ際はやはり気温を基準に快適なものを選びます。
とはいえ、春から夏、秋から冬。気温差が激しい季節の変わり目は洋服選びに迷うように、キモノ選びにも迷ってしまうことはありませんか?
今回は、着物と洋服の選び方を比較しながら「こんな洋服を選ぶ時期、どんな着物がマッチする?」気温別きものガイドをお送りします。今日着る着物に困った時の、保存版ですよー
【15℃〜20℃】花冷えの3月・4月、何着る?
寒暖差も大きいこの季節には、薄手の長袖トップスにパーカーやジャケットなどを羽織って温度調節。

レース着物や、デニム着物、木綿などの「単衣の着物」に、「着物カーディガン」や「羽織」で気温に対応させます。羽織るもので気温に対応させるのは洋服と同じ感覚ですね。
昨今の気温の上昇や寒暖差にはこの脱ぎきできるスタイルが最適なのではないでしょうか。
📝3月・4月【15℃〜20℃】のキモノ選びポイント
・9月〜11月同様 レース着物 デニムなどの単衣にベストな季節
・寒暖差には脱ぎ着できる羽織ものを
・帯や小物に季節の色を
【20℃〜25℃】春と夏の間が一番難しい!5月6月、何着る?
寒暖差があったり、雨なの?晴れなの?お天気予報が気にかかる季節。
お洋服では「半袖に羽織もの」を合わせて、暑さにも寒さにも対応する季節。さて、この時期に最適な着物は?

この時期、不意の暑さにも対応してくれて、ついつい手が伸びてしまうお洋服はというと・・・やはり「リネン」が心強い。着物でも、さらりとした感触のリネン素材が最適ですよ。
浴衣まではいかないけれど、シャリ感があって涼しい綿着物「阿波しじら」「綿麻」などもオススメの季節。

冷感があって着やすい「セオα(ポリエステル)」の浴衣+薄羽織もいいですね。お気に入りの夏のワンピースを早く着たい!でもまだちょっと早い?(笑)というジレンマを、羽織ものをプラスして解決するのと同じ感覚。
気温に合わせた着こなしが上手な”わかってるオトナ”は、こういった「快適素材」と「きちんと感」の足し引きがお上手。
📝5月・6月【20℃〜25℃】のキモノ選びポイント
・さらりとした感触の素材の単衣
・セオαなど、夏キモノ浴衣に薄羽織で気温を調整
【25℃以上】猛暑の7月・8月、何着る?
夏の鉄板スタイル「半袖1枚」「ワンピース1枚」でお出かけするような暑さには、なんといっても「浴衣」!

浴衣を1枚で、さらりと着用します。
足元は、素肌感が涼し気なサンダルを履くように、下駄やサンダル、品良くいきたい方はレース足袋などを履くと季節感が増しますよ。

新作浴衣のセオα浴衣『万華鏡(3色)』は、どの色も軽やかで帯によって印象が変わります、色と柄が作り出すその透明感は、シアー素材のお洋服のちょっぴりフェミニンな感覚に似ていませんか?

KIMONO MODERN の浴衣の特徴は、
・どれも衿をつけて「着物」としても着用できること。
・色合わせでいろんな季節にも対応できること。
浴衣だから7・8月しか着れない、ということは全くなく。写真のように気温別の着回しを意識して、季節に合わせたコーディネートをすると、なんと<5月から9月まで>長く楽しめますよ。
📝7月・8月【25℃以上】のキモノ選びポイント
・普段のお洋服がカジュアルなら 綿や綿麻の浴衣を
・ドレッシーな印象なら 半衿を入れて夏きもの浴衣を
・セオαは5月から9月対応の気温別きものに最適
”わかってる大人”は、「薄手のキモノ+羽織もの」でフレキシブルに対応

私の愛用のものでの気温別コーディネート いろんな季節に活躍するのでほんと重宝です。もちろん同じような気温の秋にも着用します。

リネンの着物も長い時期で着用します。この色は好きすぎてお洋服も同じテイストになることも。私はきものを着始めてからお洋服に色が戻ってきました。
<気温別>羽織もの早見表

気温別の羽織の選び方は、こちらもご参考に>>
気温で選ぶきもののススメ。好きなテイストの《単衣着物》と《夏きもの浴衣》を、羽織もので調整すると、様々な気温に対応してくれます。きものを着てみたい!と思う方は、そんな組み合わせからスタートすると快適な着物ライフをおくれます。
そして私のように、母や祖母お家の箪笥の着物からスタートした方も、気軽にお手入れできる《単衣着物》や《夏きもの浴衣》が手元にあるとさまざまな気温で『今日何着よう‥』と悩む時の救世主となりますよ。
ぜひご参考に。皆さん快適なきものライフをおくりましょうね。
悩める6月のコーデ、コラムでもっと読む>>