LOOK BOOK-kimono styling #4
STYLING NOTE
浴衣を、大人のミステリアスな夏キモノへ。
夜の色をまとうという選択。
浴衣は花火大会のもの、と思っていませんか。素肌に着て、下駄で歩く——それも夏の醍醐味ですが、大人にはもうひとつの着方があります。半衿をのぞかせ、足袋を履き、名古屋帯や上質の半幅帯を合わせる。たったそれだけで、浴衣は「夏キモノ」へと表情を変えます。昼のはしゃぎではなく、夜に似合う静かな装いへ。
鍵になるのは、色。漆黒の手前にわずかな藍を残した黒地、深い藍の花唐草、こっくりとした古代紫、花を沈めた黒橡(くろつるばみ)。遠目には無地のように静かで、近づくと繊細な柄が浮かび上がる——そんな含みのある一枚は、派手さで惹きつけるのではなく、すれ違いざまに「あら、素敵」と気づかれる余白を持っています。ミステリアスとは、語りすぎないこと。
ここでは、KIMONO MODERNの浴衣4点を「夏キモノ」として着こなすためのコーディネートをご提案します。合わせるのは、涼やかな半幅帯や麻の名古屋帯、小さな宇宙のような帯留め。半衿や帯締めをひとさし添えれば、もう浴衣には見えません。夏のギャラリーめぐり、宵の食事会、街のカフェ——大人の夏を、静かに深く楽しむための一冊です。
COORDINATE
浴衣を「夏キモノ」として着こなすための、帯・小物の合わせ方をご提案。
COORDINATE 01
夜の野原を歩くように。黒 × 白の静謐スタイル
深い藍墨色の地に浮かぶ白い草花。半衿をのぞかせ足袋を合わせれば、たちまち夏きもの。灰みを含んだ「白梅」の半幅帯で品よく引き締め、遊びに檸檬色の兵児帯も。スワロフスキーの帯留めをひとつぶ添えて、大人の静けさを。
COORDINATE 02
藍 × 白。エキゾチックな JAPAN BLUE スタイル
大胆な花唐草の藍地に、白を効かせて凛と。軽やかな「一輪の花」の半幅帯で普段づかいに、麻の名古屋帯「シロクマメガネ」で少しよそ行きに。藍磁の波佐見焼帯留めで色を呼応させれば、異国めいた奥行きが生まれます。
COORDINATE 03
古代紫の粋。小紋風に着こなすノスタルジック
流れる角通しの紫苑は、まるで江戸小紋。注染リバーシブルの「菊紋」半幅帯で粋に、梅染の三分紐と波佐見焼の帯留めで色を重ねて。玄人好みの古代紫に、遊びのある小物を効かせて。
COORDINATE 04
花 × 黒。モードに振る大人のヴィンテージ
黒橡に沈む注染の花。ガーリーにもモードにも転べる懐の深さが魅力です。太陽みたいな「カナリア」の帯で辛口に差し色を、若草の博多織でカジュアルにも。透明感のある氷結晶の帯留めで抜けを添えて。
OTHER LOOKS














