もう怖くない!ゆかたの着崩れ、お直しポイント<教えて!たなえり先生#74>
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。
今からの季節、ゆかたを着る機会も多くなると思いますので、今回はゆかたを着て着崩れた場合のお直しのポイントと着る際のちょっとしたコツをお伝えします。
3つの着崩れあるある
ゆかたを着た際、以下の点をチェックしてみてください。
ゆかたを着たすぐ後はきれいに着られていても、時間が経つと以下の点が着崩れる場合があります。写真を撮る前や、お手洗いに行った際にささっと直せるようにしておきましょう。
①衿が緩んだら
衿がゆるんで締まったら、まず緩んだ部分をしっかりと引き寄せ、さらに緩んだ衿を後に送ります。
その後に後のおはしょりをしっかり下に引きます。
②脇下の布が出てきたら
手を上げた後など、脇下の布が出てしまいそのままになっていると、脇肉がたるんだように見えるので、その場合は脇下の帯の下側の布(おはしょり)を下に引いてください。
脇下の布が出てこないようにするには、極力脇を開ける動作を控え、所作を気をつけましょう。
③裾が下がったら(広がったら)
階段を上る時に裾を踏んだりして下がってしまった場合は、右の腰紐のところにある衿の先の部分を後斜め上に引き上げて、下がってしまった分元に戻します。
どの場合においても、最終的におはしょりを横に引いて整えて終了です。
動画でも確認してみましょう。
おはしょりが長すぎる時はぜひこちらの方法もお試しください!
着崩れが起きる原因とは?
着崩れが起きる原因はいろいろと考えられますが、まず確認して欲しい点は、腰紐の場合は締める位置と強さ、着物ベルトなどを使っている場合はとめる位置とゴムの強さです。
腰紐を使ってゆかたを着る場合は最初の紐(ゆかたの丈を決める時に使う紐)はおへその位置を目安にしっかりと締めること、2番目の紐(衿合わせの後に使う紐)はアンダーバストの位置でほどよくしっかり締めることです。
着物ベルトを衿合わせに使う時は、ウエストあたりの衿にとめた後、ゆるみがない程度に身体にフィットするくらいの強さに調整してください。
ワンランク上の美着付けのポイント
私がゆかたを着る時、衿の後ろのカーブをきれいに見せるためクリアファイルで作った短い衿芯を入れています。こちらの動画も参考にしてください!
