プロが惚れた！スタイリストが選ぶ『使える』帯‐TOP７《あさいやすえのコーデコラム》＃７９
こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。夏の帯祭り開催中ですね。
今回はあさいやすえ的使える帯をコーディネートとポイントを含めてお話しします。
◆まずは手元にこの２色-BLACK＆WHITE
私のチョイスは軽やかな透け感のある《ふわり格子-綿菓子（BLACK）》この軽やかさが素敵でした。
なんと言っても黒の帯、お手持ちの甘めな着物は引き締めて、クールな着物はその魅力を倍増させます。
同じように白系の帯なら、甘いものは魅力倍増で、クールなものには柔らかさを加えます。
私のチョイスは《半幅帯‐さざなみ（檸檬）》淡いグラデーションに揺らぎのある柄が優しげ。加えると上品なコーディネートが作れます。
同じ着物と小物をベースに、黒と白の帯を比較。この２色だけでも印象がグッと変わりますよね。
《ポイント》あなたのお手持ち着物はクール？スイート？その着物にどんな印象を加えたいかで、合わせる帯は黒か？白か？を選んでね！悩んだらぜひ２色とも（笑）いろんなシーンで重宝します
同じ浴衣に黒と白の帯。この２色で簡単に印象を変化できます。訪れる場所やメンバーに合わせて、半襟や、小物を合わせるとコーディネート完成です。
◆帯を主役に！柄もの帯でワクワク広がる
KIMONO MODERNのお着物のラインナップは帯合わせが楽しい無地系のものが多いです。そんな時は帯を主役にして、好きな柄や色 手元にあるだけでウキウキする帯を。
私のチョイスは 《ゼブラ》
人気ある定番帯ですが、落ち着いた色合いで遊び心とモダンさがありますね。
◆浴衣姿に色をプラス 夏の素材で綺麗な色を
麻の帯や、しじら織の帯など。「夏の素材」かつ爽やかで綺麗な色の帯も、使える帯の一つです。
夏にぴったりの涼しげな色の麻の名古屋帯や
伝統的な浴衣に綺麗な色のしじら織の帯。帯結びもしやすくて気分も変わりますね。
私のチョイスは しじら織 大人の兵児帯 京紫
私の愛用の夏の大好きな浴衣や小物 紫系が多いのです。この京紫を合わせてスッキリ上品なコーディネートにしてみたいなとこの色を。夏キモノ浴衣ー万華鏡-prism 紫の上に合わせると綺麗なワンピースのようなコーディネートになりましたよ。
▼ひとつ前のコラムでは違う色のしじら織の帯を合わせていますよ。
やっぱり欲しい「高級感」普段着物をアップグレードしてくれる、博多織。
キュッとしまる、締め心地とハリ！博多織の帯は持っていたい１本です。
私のチョイスはこの大判格子 若草
色は甘めですが、格子の直線がいい塩梅にスッキリ見せてくれる１本。夏は紺系の着物に合わせてジューシーな爽やかさに、春は綺麗な空色と合わせると花々や緑を表してくれそう❤︎
《ポイント》柄もとっても大切な要素です。直線的なものはシャープさを、曲線は可愛さを、流れのあるものは優雅さやエレガントさを加えます。
ここで問題です！
この帯を選んだ理由は、何でしょう？
答えは、コーデ小物とのリンクを狙ったセレクト
夏になると、羽織や襦袢などを着ないで、浴衣と帯だけ。コーディネートに使うアイテムが少なくなりますよね。重ねる色も少なくなりがち。なので、履き物の色・その日のバック・扇子や日傘など…コーデ小物に合わせて帯を選ぶと、全体がまとまり、統一感が出ます。
私がコーデ小物で、夏の差し色使うことが多いのが《赤》
そこで、先ほどの問題でチョイスした帯は《Venetianセレナーデ 赤煉瓦》のテラコッタレッド、まさに大人の赤です。
前回の浴衣のコラムで組んだこのコーデ、赤の分量が多くなっても大人可愛いのですよ。
《ポイント》夏のバック 夏の履き物 お出かけに必要なアイテムに合わせて帯選び。手元にあるアイテム数の少ないものからコーディネートを組み立てるとお出かけコーディネートがまとまりますよ。この赤の夏バックも夏のお出かけコーデに合わせて購入したもの。今回のコーディネートにもバッチリいい脇役になってくれました。
次に選んだ帯はこちら
さて、今回の使える帯７選ラストでは、私がコーデを選ぶ際の「脳内」をお教えします。私のコーディネートの極意です。
「調和」を広げて、重ねる。
コーディネートとは《調和》という意味。なので、帯一本選ぶ時にも調和させる着物を思い浮かべて選びます。
今回選んだ着物は、コレ。大好きな木綿着物、久留米絣-InMyLife（Gray）に合わせて帯を選んでいきます。
最初のチョイス、黒や白の帯に合わせたり、色々と帯や小物を変えて楽しく着用しています。
今回はこの着物を違う印象で着たいと帯選び。淡いグレーの着物に淡い色を合わせると、また違った印象になるかな〜と考えて・・・
《博多帯半幅帯‐小菊（淡藤）》をチョイス。淡い色の重なりで上質な甘さが出ました。キリッとした献上柄とのリバーシブルなのも嬉しい！
浴衣に合わせた時、艶やかな博多織の小菊が、まるで花火のようにも見えましたよ。
あさいやすえ的、帯の選び方。
私のワードローブの中には、このように調和を考えて買った、赤いお気に入りのバックやそれに合う赤い鼻緒の下駄、などど少しずつ揃えたナイスパートナーと小物があります。
このナイスパートナーを選ぶ時のポイントは『あの浴衣とこの浴衣にも合う、万能選手を探そう！』ではなくて。『この浴衣を最大限可愛くする帯を探そう』が経験上、正解です！その自分的ベスト１００点の組み合わせはもう着てると楽しいし、その帯が他の着物に７０点でマッチした時のお得感（笑）
最初から平均点を狙ってはいけません！！そしてそんな事度外視で《好き！！》に出会ったらそこからまたベストパートナーを選ぶ楽しい祭りの始まりということで（笑）
帯で印象をチェンジ。帯祭り７選を参考にあなたの夏をウキウキさせる帯を選んでくださいね〜
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