<教えて!たなえり先生>#63-お食事シーンで気をつけたいポイント

こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。新年会などで着物でお食事に行かれる方も多いと思いますので、今回は着物で食事をする際にあると便利なグッズや気をつけたいポイントなどのお話です。

持っておくと便利グッズ①

私が日常的に使っているのが手ぬぐい。ハンカチの代わりに使っているのはもちろんですが、食事の時に帯からひざ上にかけて、帯や着物をカバーするように使っています。

帯の上端に挟み込み、膝の上は折り返して二重になるように使います。日常の食事はこれで充分カバーできます。

持っておくと便利グッズ②

衿元から完全に汚れを防ぎたいときに持っておくと便利なアイテムが「ナプキンクリップ」。両端にクリップが付いており、そこにハンカチやナプキンを挟んで食事エプロンのように使うアイテムです。

ナプキンを胸のあたりから覆うことができるのですが、膝まで長さが足りなくなる場合もありますので、膝の上には手ぬぐいを使うなどW使いがオススメです。

大きなものではないので、常にバッグに入れておくと便利ですよ。

バッグに入れておきたいアイテム

和食やかしこまったシーンに準備したいのがお懐紙です。

食事の時(特に和食)料理を口に運ぶ時に手を受皿のようにしていただくのは美しい仕草ではないと言われています。こんな時にお懐紙を使うとスマートに食事をすることができます。

お懐紙と言えばお茶席のイメージがあるかと思いますが、食事以外でも口元を拭いたり、グラスについた口紅を拭ったりとテッシュのようにも使えますので、かしこまった出かけの時にバッグに入れておくと安心です。

最近では文具屋などでもかわいいデザインのお懐紙のお取り扱いもありますので、ぜひ探してみてくださいね。

こぼした時の応急処置

着物で食事をする場合、一番気をつけたいのはやはりドレッシングやソース、お醤油などの液体。ガード加工などはじく加工がされている場合はお醤油などの水系ははじいてくれる場合もありますが、油系は染み込んでしまうこともあります。

もしこぼしてしまったと時は、液体が残っている場合はナプキンやハンカチ、テッシュなどで液体部分を吸い取ってください。この時に無理に生地に押し付けたり擦ったりすると状況を悪化させる可能性があるので、気になるとは思いますが応急処置はここまで。

お家でお洗濯できる素材に関しては、汚れた部分をつまみ洗いなどで予洗い後、通常の洗濯をしてください。プロのお手入れが必要な場合は、着物屋さんや悉皆屋(着物専門のクリーニング屋)などに持ち込み、メンテナンスを依頼しましょう。(持ち込み時に汚れの原因や汚れた時期など詳しく説明すると、汚れをきれいに落としてもらえるでしょう。)

食べこぼしは、どんなに食べるのが上手な方でも予測不可能です。一番大切なのはどんな食事シーンでも落ち着いて食べること(自分の経験談ですが…)慌てると何かしらハプニングが起こりますので、準備を整えて落ち着いて食べることをオススメします。

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