着付け師がやってる、リアルな「キモノ収納術」<教えて!たなえり先生#77>
こんにちは、たなえりです。年末年始は、意外と着物を着る機会が多いもの。
いざ着ようと思った時にバタバタしないために、きれいにしまい込まず「次着る時にも取り出しやすい」私のリアルな着物部屋のご紹介です。

日々の収納-着物を脱いだら
帰宅後、着物を脱いだら洋服ハンガーを使って、背の高いパイプハンガーに掛けて汗を飛ばしています。
以前は和室の長押(なげし)の部分に直接掛けていましたが、今の自宅には和室がないので背の高いパイプハンガーを購入しました。

あえて洋服用のハンガーを使う理由は、着物用ハンガーの場合場所(奥行き)が必要なるのと、着物を長時間掛けておくわけではないので、私はいつも洋服用ハンガーを使っています。(着物用ハンガーは洗濯した着物を干す時に使っています。)
帯はスラックス用のハンガーに掛けています。

襦袢はシーズン中に着ているものを何着かつるしっぱなしにしておき、数回着た後洗濯してその後は箪笥に収納しています。
使用した着付け小物類は、鏡の横に置いている複数枚掛けられるスラックスハンガーを使ってます。

着物や帯のしまいかた
ページ冒頭の写真が実際の着物部屋なのですが、現在着物専用の箪笥が3棹あります。左側の2棹は着物を収納する目的で作ってもらった箪笥なので、たとう紙に入れた着物がちょうど入るサイズになっています。

この箪笥に入っているのは正絹の着物と帯ですが、ふだんよく使う半幅帯や名古屋帯はたとう紙には入れずそのまま箪笥に入れています。

右側の1棹は洋服用の箪笥なので幅が狭く、着物は三つ折りでしか収納できないため、主にポリエステルや木綿の着物や羽織コート類を収納しています。

正絹の着物はたとう紙に入れてますが、ポリエステルの着物はたとう紙には入れずに直接箪笥に入れています。
たとう紙に入れている着物や帯には、着物の種類や色、柄の特徴を書いて貼ってます。

シーズンもののゆかたはすべて箪笥上に置いてある段ボールの中です。
ごちゃつきやすい、小物の収納
帯揚や帯締は無印良品のプラケースを使っています。

数が少ない頃は着物を入れている箪笥の小引き出しに入れていたのですが、徐々に入りきれなくなってしまったため、このプラケースを購入しました。
全部で6段ありますが、帯締&帯揚に2段ずつ、あとの2段はふだん使ってない着付け小物類(三重仮紐や帯枕など)を入れています。
無印良品のプラケースは帯揚の幅、帯締の四分の一の長さなので、隙間なくぴったりと収納することができます。


ベルト類もスラックス用ハンガーにクリップを付けて掛けて収納しています。

帯留の一部は100円ショップのアクリルケース+トレイを使用しています。

収納ライフハック
着物を収納するにあたりいろいろなライフハックはありますが、はじめにやって欲しいのは帯締の房のお手入れ。撚り房の場合はそのまま収納していますが、切り房の場合は房がばらばらにならないよう房カバーを使って収納しています。
昔は紙を巻いてテープで留めていましたが、今は「房カバー」という便利グッズが販売されています。


専用のアイテムでなくても、100円ショップなどで販売されているケーブルをまとめる時に使用する「ケーブルチューブ」を7〜8cmほどにカットして、房カバーにすることもできますよ〜。

ぜひお試しください!











